PCの自作が趣味になると結構な金額が飛んでいきます。支出を抑えるために使わなくなったパーツを売ったり、中古品を買ったりする場合もあるかと思います。そこで今回は中古品について。
■CPU
CPUは中古品でも新品との価格差が僅かな場合が多いです。
ただ、1世代前のskylake世代のi7なんかはkabylakeを買うより節約できる場合もありますね。
K付きモデルはOCがどれくらいされているかわからなかったり、OC目的の場合だとはずれ石を売りに来てたりという場合があるのであんまりおすすめはしません。逆にそれ以外であればそうそう壊れるパーツじゃないので中古だからと心配する必要はあまりありません。パーツ屋にいてもCPUが壊れたなんて話は一年に一度聞くかどうかです。
あと気を付けないといけないのは2世代とか3世代前のCPUだけ先にかって一式を買うことはやめた方がいいです。マザーボードの値段が高騰していたり、そもそも見つからなかったりします。1155世代でこのやらかしをやる学生さんをよく見かけます…そもそも性能的にその世代のi7といえども現行のi5にcinebenchで負ける程度ですので現行i5買う方がおすすめです。
また新品でも廃盤品の処分とマザーボードとのセット割引きなんかで下手に中古を買うより安くなる場合もありますので要比較ですね。
■マザーボード
おすすめは現行か現行のCPUが乗る一個前の世代の上位グレードのモデルです。
マザーボードの中古品は、元がかなり高いモデルでも型落ちになるとぐんと値段が落ちます。
もともと1万円前後の安いモデルはせいぜい数千円の節約ですが、ハイエンドだと数万円安く買える場合もあります。ASUSのDELUXEなんかだと新品が4万円ぐらいだったものでも中古1.5万円ぐらいになったりしますね。
ではもっと古いマザーボードだとどうなるかというと、逆に高くなったりします。
理由としては保守部品としての需要がでてくるからです。もう5年も前の1155のマザーボード、価格履歴をみると中古価格は最安値から倍以上上がってます。新品の入手が難しくなるほど価値が上がります。2011なんかもそうです。
PCが壊れたからマザーボードを変えよう、というのはいいのですが、数年前の中古品を新品価格で買う必要があるのかよく考えた方がいいと思います。
気を付ける点としては、購入時のピン曲がりがないかの確認、BIOSが使いたいCPUに対応しているかどうかの確認ですね。ピン曲がりはCPUソケットだけではなくUSB3.0のフロント用ピンと、ファン用のピンあたりを確認したほうがいいです。BIOSは知らない人も結構いますが、CPUの発売時期によってはMBより遅い時期にでてるものだとBIOSをあげた状態じゃないと起動すらしない場合があります。逆に対応外で起動する場合もありますが基本的には使用できないと思ったほうが安全です。個人的な経験ではギガバイトがシビアな印象です。
■メモリ
メモリもCPUと同様比較的壊れにくいパーツですので、中古品を買うのはありです。ただ価格差もあまりない場合がありますが…
結局新品をかっても相性の可能性はあるので、それなら中古に相性保証つけてかってもあまり変わらないかと思います。ただ故障の場合は永久保証だったり5年保証だったり比較的長めの保証がついていることが多いので、そういうのが気になる人は新品もメリットがあります。
中古で買う際はブランドをよく見ましょう。センチュリーマイクロとかが安く買えたりします。
あと1156や1366のマザーボードを使っている場合は1枚4GBでなおかつ両面で16個黒いチップがついているメモリじゃないと使えませんので注意。
■グラフィックカード
グラフィックカードは高額のモデルほど新品との価格差が大きくなりやすいので、ハイエンドを狙うときにお勧めです。いまならGTX1070やGTX1080あたり。電源に余裕があればGTX980Tiもおススメです。GTX1060はMSIやASUSなんかは安く買えるときもあります。玄人志向とかはそんなに変わらないかも。
中古の場合、故障のリスクは新品に比べればある程度高くはなると思います。ファンの異音や故障はたまーに聞きますね。ただ発売されてから1年とか2年ぐらいだったらそこまで気にしなくてもいいと思いますし、店によっては追加の保証に入れます。
選ぶときの注意点としては消費電力とカードサイズ、クーラーのつくりなど…新品を買う時と一緒です。汚れに関しては普通清掃してるのであまりないとは思いますが確認したほうが無難なのと、DPやHDMIの端子が破損してるケースがまれにあるのでそこも目視で確認したほうがいいと思います。どちらかというとDPが多いですね。あと匂い。タバコ臭や線香の匂いなどする場合があります。
■電源ユニット
中古で買うのは基本的に避けた方が無難です。消耗品だと思ってください。
故障原因の特定用や、検証用マシンなどに使う分にはいいですが。
古い電源ユニットはスペックより出力が落ちることが多々あります。
たまに自分が使ってる電源と同じブランドの中古品を買ってプラグインの電源ケーブルを流用しようとする人がいますが、同じブランドでも容量によって製造元が違う場合があり、危険です。見た目一緒だからといって使うのはやめましょう。
コルセアが別売りしているスリープケーブルの対応表をみると一部抜けているモデルがあったりするのでよくわかります。
■SSD、HDD
個人的にはあまりお勧めしません。消耗品です。
新しい型を選んで買う分にはよいかと。
■光学ドライブ
新品でも2000円のものを1000円で買う必要があるかどうか。
ブルーレイドライブの場合はソフトが欠品してることが多いので注意が必要です。
■ケース
あまり扱っているところはありませんが、気になる傷などなければそうそう壊れません。
とはいえ安く済ませたいのが理由であれば新品もかなり安いものがあるのでその方が無難です。
トラブルがあったときに返品するのが大変ですからね。
■PCモニタ
ハイエンドを除いて新品がいいです。
中古のモニタは数年経ったモデルでも数千円しか新品と価格差がありません。
フルHDでIPS、HDMIもついてる新品の23.8型が15000円ぐらいで買えるのに5年も前のTNでHDMIもないモニタを9000円とか出して買う必要があるでしょうか…？
新品が4万円以上するようなモニタでしたらそれなりに値引きされるのでお得です。また展示が出ている場合はドット抜けを買う前に確認できるのもメリットですね。
